【遂に実写化!】アメコミ?映画?鬼才が描くEVOL(イーヴォー)の魅力

ぶっ飛んだ内容をアメコミ調でスタイリッシュに描くカネコアツシ先生の最新作『EVOL(イーヴォー)』が実写ドラマ化!(DMM TVで2023/11/3より配信)

中毒性のある漫画の魅力をまとめました!


1. シンプル&ダイナミックな物語「超能力で世界を破壊せよ」

「自殺未遂をきっかけに超能力に目覚めた3人の少年少女が世界の破壊を目論む」という大胆なストーリー。自分たちを「EVOL(イーヴォー)=邪悪なワルモノ」と称した3人は、現実に絶望した点で意気投合。正義ヅラした「不寛容」「無関心」「理不尽」な世界に中指を立て暗躍します。

EVOL、おすすめ、漫画
現実に絶望した3人 [1] 
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スペルはミスったけど、イーヴォー結成![2]


2. プチ超能力vs.絶対的ヒーロー

主人公たちが後天的に小さな能力(指で小さな穴を開ける、手のひらから少し火を出す、5cmだけ空を飛ぶ)を開花させたのに対して、遺伝によって強力な能力を受け継いだ「正義の味方」も存在します。互いに衝突しますが、能力差が激しく、主人公たちがどのように戦うのかが見どころです!

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電撃を操り飛行する正義の兄妹 [3]
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容赦無く電撃を放つサンダーガール[4]


3. 風刺の効いた世界観

正義の味方は、必ずしも正しい存在ではない。正義を振りかざす者も社会の害悪となりうるといったシニカルな表現が刺さります。主人公たちとの対立構造もあり、本来「正義の味方」であるべきヒーローの存在が読者の中で揺らぎ、正義と悪を二分論では語られなくなってきます!

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市長と懇意なヒーロー。その裏では…[5]

4. おしゃれなアート作品

構成と演出は映画のような緻密さ、画風はアメコミタッチで、力強くスタイリッシュに描かれた作品。手軽に読めるアート作品としてもおすすめです!

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スタイリッシュで中毒性の高い作画 [6]

以上、『EVOL(イーヴォー)』の紹介でした。
気になった方は、ぜひ読んでみてください!

EVOL、おすすめ、漫画

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画像引用元:
[1] カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 1 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.264
[2]カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 1 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.265
[3]カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 1 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.180
[4]カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 3 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.67
[5]カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 1 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.72
[6]カネコアツシ、EVOL (イーヴォー) 2 (ビームコミックスKindle版)、KADOKAWA、2021、p.246

Nico, 編集長

マンガ好きの両親から生まれたマンガ狂い。欧州最大級のカルチャーイベントで運営・通訳を経て、『ComicAddict』の編集長に就任。

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