【ヒロアカ】原画展 開催直前!原作復習&展示予習!-原画展を100倍楽しもう-

“生”のヒロアカに心が震える

——堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展、その筆致に宿るもの

「たった一枚の原稿に、心を撃ち抜かれる」

『僕のヒーローアカデミア』が2024年8月に完結し、連載10年間の軌跡を辿ることのできる原画展が2025年6月21日より開催される。
完結の節目から約1年が経つが、デクや爆豪を始めとするキャラクターや作品自体の人気はさらに加速。その人気は国の枠を越え、アメリカやヨーロッパ、アジアでも広く人気を博しています。

堀越耕平先生の描くヒロアカの原画は、ただの“展示”に収まることを知らない。むしろこれは、「物語の中で生きてきた彼ら」の“人生”そのものと対峙する場と言えるでしょう。読者にとっては聖地巡礼のごとく、直接足を赴き、自分の目で原画を見つめることで、ヒロアカの感動と興奮を今一度胸に焼き付けたいと思うのではないでしょうか?

今回は展示会の概要に触れながら、改めて『僕のヒーローアカデミア』の魅力を深掘りしていきたいと思います!


📍開催概要

  • 開催期間:2025年6月21日(土)~8月31日(日)

  • 会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

  • 展示構成:全5ゾーン+特別展示&フォトエリア

  • 公式サイト:[ヒロアカ原画展 公式ページ]


「ただ絵が上手い」とかじゃない。線のひとつひとつに、“叫び”が宿る。

展示会場に足を踏みる瞬間からヒロアカの世界に浸れる空間演出。堀越先生はこの原画展について以下のようなコメントを寄せています。


ただのファンアート展示ではなく、作品を生み出すに過程での作者・堀越耕平先生の魂ごとぶつけてくるような空間であることが伺え、ワクワクが止まりません!

原画展は5つのエリアで構成され、それぞれ異なる魅力が溢れます。


【Zone 1】デクと出会い直す「架空(ゆめ)は現実に」

少年・緑谷出久が“無個性”から“ヒーロー”になるまでの道のり。連載初期の原稿から全面戦争まで、その過程を原画に加え堀越先生のコメントと共に楽しむことのできるエリアです。

作品の魅力の一つであるデクや爆轟、轟などキャラクターの「成長」は10年という連載期間の中で繊細且つ緻密に描かれてきました。感情を揺さぶる様々な展開がある中で、不安や挫折を乗り越えながら泥臭くも1歩ずつ成長するデク達の背中に私たち読者もどれだけ励まされたか計り知れません。

「この1コマに背中を押してもらえた」と原画を通して連載を追っていた私たち自身の成長も振り返れるかもしれません。


【Zone 2】黒デク、そこに立つ。

「ヒーロー飽和社会の終焉」

後期の展開で象徴的な存在となった“黒デク”の等身大フィギュア。当初の初々しいデクからは想像もできないような激しい戦いに身を投じるシーンです。

正直、息を飲みました。自分自身を追い込みながらも、人を救おうとするデクのその背中が——「こんなに苦しいのに、なんで前を向いてるんだ」と、問いかけてくるような描写。読みながら涙が浮かべていた当時の感情が呼び起こされます。

原作33巻に掲載されているクラスメイトがデクを探して追いかけるシーンを彷彿し、あの1人1人がデクに語りかけ、最後には爆豪が本音で語りかけるシーン、そしてその後の雄英での麗日の演説シーンがこの等身大フィギュアを前にすると頭を駆け巡ります。

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【Zone 3】瓦礫のなかの英雄たち

「ヒーローとヴィラン、最後の戦い」

ヒロアカの作品の魅力といえば、強力で狡猾であるヴィランにも緻密にキャラクターの生い立ちがあることです。なぜヴィランになってしまったのか。現代の社会にも通じる歪みを丁寧に描き、さらにその歪みに起因する複雑な性格形成までが描かれているのが他の作品にはあまり見られない点。だからこそ、ヴィランであっても感情移入をし、どのキャラクターも憎めない人柄が滲むのだと考察します。

ゾーン3では第二次決戦のシーンを、空間そのもので再現。原稿の展示なのに、まるで戦場に立たされているような没入感を体験することができます。
瓦礫の殺伐とした雰囲気、ヒーローの息づかい、ヴィランの殺気……「紙の世界が、現実を凌駕する瞬間」がここに生み出されています。

その緊張感、手に汗握る感情の昂りをぜひ体験してもらいたいと思います。


【Zone 4】繋ぎ、紡がれる想い

「心を託して、次へ」

死柄木との対峙、仲間たちとの絆——大パノラマのキービジュアル空間は、まさに『僕のヒーローアカデミア』の集大成というべき空間演出。

フォトスポットのとしてはもちろんですが、SNS映えとか抜きにして、純粋に「ヒロアカを好きで良かった」と感じるはずです。

皆さんの一番好きなシーン、心を動かされたシーンに入り込みデク達の目線で作品の世界に浸ることができるのは他では味わえない経験となるでしょう。


【Zone 5】“日常”が一番、尊いんだ

「少年少女たちが取り戻した“日常”の記録」

連載最終話である431話 More の原稿が展示されています。少し大人になったデクを始めとするクラスメイトの同窓会の様子、デクと麗日の様子が描かれます。

個人的にはこの431話のトガヒミコの「もっともっと好きに生きてね!」というシーンの原画と対峙した時、泣く自信しかないです。

ペンのかすれ、ホワイトの修正跡、余白の書き込み…… デクや麗日を始めとする1人1人の “旅の一区切り”を感じながら。10年、彼らと一緒に走ってきた全てが、ここに詰まってる。

そんな風に感じることのできる原画展であると強く確信をしています!

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🖋原稿の“生っぽさ”に息をのむ

堀越先生がこだわったという「生っぽい原稿」にも是非注目してください。デジタル作画に移行した今も、線の温度が失われていない。
ラフ、ネーム、完成稿……その変遷が並ぶ展示には、**「物語は、こうして形になる」**という尊さがあるはずです!


🎁お楽しみのグッズも本気だった!

会場ではオリジナルグッズも多数販売されます。今回、全31アイテムが追加公開され、今後もさらなる発表が予定。

「コレクション缶バッジ KEY VISUAL HEROES VS VILLAINS EXTREME」(全16種/ランダム1種入り・各440円)や「洗濯ヒーローウォッシュの洗濯ネット」(2200円)、「デクとかっちゃんの幼馴染クリアファイル」(440円)、「メガネクロス 飯田天哉」(770円)など、日常使いできるアイテムが豊富!是非とも購入し日々の生活に取り入れたい!

限定来場特典のタブロイド風ステッカーにも注目です!

また、会場にヒロアカをモチーフにしたテーマカフェもオープン!五感でヒロアカを楽しみ尽くしてください!!


🗣堀越先生からの言葉に、泣いた

「最終話のストーリーボードや原稿の変化も展示します。
読者の方々に“連載”の感覚を少しでも体験してもらいたいです」
——堀越耕平

その願いは、ちゃんと届いてます。わたしたちは、あなたのヒーローたちの“生きざま”を見たんです。


🎬まとめ:ヒーローの原点は、原稿にある。

どんなに映像が進化しても、どれだけ人気が広がっても——「描かれた線」の力は、こんなにも強い。

行ける人は、行ってください!行けない人も、この記事で少しでも伝わればうれしいです!

これはただの展示じゃない。これは、ヒロアカを追体験し“ありがとう”を伝えに行く場所です。

みなさま会場でお会いしましょう!!


[1-2]堀越耕平 『僕のヒーローアカデミア』集英社、ジャンプ コミックス

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まよまよ

新潟出身の漫画中毒めがね。コアでニッチな漫画が割と好き。猫と暮らす。

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