【永野芽郁さん主演】『かくかくしかじか』映画の評価は?席はガラガラ?原作ファンの正直レビュー!

2025年5月16日に公開された永野芽郁さん主演の映画『かくかくしかじか』をご紹介。気になっている方はご参考にどうぞ!


Highlights

    1. 『かくかくしかじか』はどんな作品?
    2.   映画館がガラガラって本当?
    3.   興行収入は好調?不調?
    4.   映画は見る価値はあるの?
    5.   映画の見どころ・魅力
    6.   ガッカリしたポイント
    7. Bonus Track

1.『かくかくしかじか』はどんな作品?

かくかくしかじか』は『東京タラレバ娘』『海月姫』などのヒット作を生み出した東村アキコ先生が自身の体験をもとに描いた自伝的エッセイ漫画。美大を目指す主人公が、絵画教室で出会ったスパルタ指導の恩師との出会いをきっかけに、波乱と感動の物語が動き出します。笑いあり、涙ありの展開に引き込まれ、「昔あんなことがあったから、今の自分がいる」そんなことを思い出させてくれる作品です!

恩師との関係はここから始まる![1]
笑って、泣いて、心が動く。名作漫画をぜひ [2]

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2. 映画館がガラガラって本当?

映画公開直後にもかかわらず「劇場がガラガラ」といった声が、ネットニュースやソーシャルメディアで散見されますが、果たして本当なのでしょうか。

Googleサジェストでもご覧の通り (2025/5/21)

公開から5日目の平日、東京都内の劇場を訪れてみたところ、95席に対して客席の埋まり具合は2割程度。このときは確かに「ガラガラ」な印象を受けましたが、同じ劇場で休日に確認してみたところ、日中の上映回はほぼ満席でしたので、エリアと時間によって大きく異なると思います。不確かなネガティブな声には要注意です!


3. 興行収入は好調?不調?

映画『かくかくしかじか』は公開2週目の週末を終えて、興行収入は4億480万円突破しており、好調と報じられています(2025年5月26日「ORICON NEWS」より)。同じように漫画が原作で、永野芽郁さんと佐藤健さんのダブル主演で映画化された『はたらく細胞』は、2024年12月13日の公開から35日間で累計興行集50億円を突破したため、『かくかくしかじか』もどこまで伸びるか注目ですね!


4. 映画は見る価値あるの?

原作ファンの意見として、映画『かくかくしかじか』は見る価値ありだと思います!ただ、見る人によって、オススメ度合いが異なります。

①オススメの方:出演されている俳優が好きな方、原作を読んでいない方、漫画と映画は別物と割り切って楽しめる方

②オススメしない方:忠実な漫画の再現を望む原作ファン

漫画も映画も面白い [3]

5. 映画の見どころ・魅力

映画の見どころは大きく分けて4つ、「豪華俳優陣による演技」「美しい宮崎の風景」「絵画の美しさ」「描画の臨場感」です。永野芽郁さんが主演を務め、主要な先生役を大泉洋さんが演じる他、脇を固めるのが見上愛さんや津田健次郎さん、大森南朋さんやMEGUMIさんなど豪華俳優陣。随所に盛り込まれたコメディ要素が物語にテンポよく絡み、笑いながらも心がじんわり温かくなる展開が魅力です。また、原作者の出身地である宮崎市の風景や、当時の絵画教室が丁寧に再現されており、舞台としての説得力も抜群。劇中に登場する絵画の美しさや、製作過程で響く描画の音など、細部にわたるアートの臨場感も作品の大きな見どころです!

映画では絵画や描画の音も再現 [5]
原作名物・アキコ選手呼びも大森南朋さんが好演![6]


6. がっかりしたポイント

原作ファンの私がガッカリしたポイントは、「俳優と役のミスマッチ」「名キャラクター・名シーンの割愛」です。漫画好きのため、登場人物への愛が強く、「このキャラクターはこの人じゃないな」という感情がどうしても湧いてしまいます。絵画教室の先生を演じた大泉洋さん、高校の美術部顧問を演じた有田哲平さんは、バラエティ番組などで親しまれていて私も大好きですが、原作の人物とは印象が異なり、適役とは思えませんでした。また、漫画の映画化において仕方のないことですが、原作の名場面が削られていたり、原作の人物の台詞が別の人の台詞に変わっていた点があったのも残念なポイントでした。

演技は素晴らしいですが、大泉洋さんの先生役は原作とギャップあり [7]
受験生が旅館に集うシーン(映画ではカット) [8]
作者の人生に影響を与えたM垣さんも映画には登場せず [9]


7. Bonus Track

最後に、私が大好きな漫画の名シーンをご紹介!

感情が爆発する名場面 [10]

以上、『かくかくしかじか』の紹介でした。漫画と映画の両方で泣いた私はどちらもオススメします。気になった方は是非チェックしてみてください!

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画像引用元:
[1] 東村アキコ、かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2012、p.26
[2] 東村アキコ、かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2012、cover
[3] 東村アキコ、かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2012、p.26
[4] 東村アキコ/せひらあやみ/伊達さん、映画ノベライズ かくかくしかじか Kindle版、集英社、2025、cover
[5] 東村アキコ、かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2012、p.22
[6] 東村アキコ、かくかくしかじか 3 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2014、p.125
[7] 東村アキコ、かくかくしかじか 3 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2014、p.46
[8] 東村アキコ、かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2012、p.137
[9] 東村アキコ、かくかくしかじか 3 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2014、p.12
[10] 東村アキコ、かくかくしかじか 3 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版、集英社、2014、p.147

Nico, 編集長

マンガ好きの両親から生まれたマンガ狂い。欧州最大級のカルチャーイベントで運営・通訳を経て、『ComicAddict』の編集長に就任。

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