漫画マニアにこそ読んでもらいたいオノ・ナツメ作品3選
普通の漫画では満足できなくなった方にオススメしたいのがオノ・ナツメ先生の作品。惹き込まれる独特の世界観、登場人物の感情・人柄を繊細に描いている点が魅力です。今回は特にオススメの3選をご紹介！
Highlights
1. 『リストランテ・パラディーゾ』
イタリア・ローマにある「老眼鏡をかけた紳士」ということが採用条件のレストランを舞台に、人間模様を描いた作品。登場人物たちの個性、それぞれの持つ優しさ・思いやりが ふとした仕草から垣間見え、このキャラクターはどういう人なんだろうと、深く考察したくなるような名作です。アニメ化された『リストランテ・パラディーゾ』ではニコレッタとカメリエーレ（レストランのホール長）のクラウディオとの恋愛模様にフォーカスされていますが、大人の魅力溢れる作品になっています。スピンオフ作品の『GENTE』もオススメです！
2. 『さらい屋五葉』
時代劇風の当作は、江戸に出てきた田舎侍の政之助（通称：政）がひょんなことから少数精鋭の誘拐組織「五葉」の用心棒として仲間に引き入れられ、物語が進んでいきます。「五葉」のお頭である弥一の余裕のある振る舞いとは対照的に気が小さく、おどおどとした政が、さまざまな事件や五葉の仲間の背景を知る中で、多くの気付きや成長を経てその振る舞いや感情の変化が繊細に描かれる様は爽快さすら覚える作品です。スピンオフ作品の『ふたがしら』はWOWOWでTVドラマ化されており、松山ケンイチさん、早乙女太一さんが主演です。
3. 『BADON』
刑務所で知り合った4人の元囚人の男が共同生活をしながらタバコ屋を開業する物語。まず面白いのが、オノ・ナツメ先生の『ACCA13区監察課』と同じ世界観（ドーワ王国）の中で展開すること。タバコが高級品の世界で、タバコ屋を営むこの困難や人間関係の温かみが丁寧に描かれています。何かとトラブルに巻き込まれやすい元囚人たちが、過去の犯罪と向き合いながら成長する姿が他の作品にはない魅力です！
以上、オノ・ナツメ先生の作品紹介でした。気になった方はぜひ読んでみてください！
(その他の作品はこちら)
画像引用元:
[1] オノ・ナツメ、リストランテ・パラディーゾ 1、太田出版、2013、cover
[2] オノ・ナツメ、さらい屋五葉 1、小学館、2006、cover
[3] オノ・ナツメ、BADON 1、小学館、2019、cover
