『らーめん才遊記』(30過ぎオタクのおすすめマンガ紹介)

「ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食っているんだ!」

このミームで知られる『らーめん才遊記』は、2009年から2014年にかけて『ビッグコミックスペリオール』で連載されたグルメ漫画です。
2020年からは『らーめん再遊記』として再連載されており、現在も連載中。

私と同じく、「ミームは知っているけど、漫画は読んだことがない」という人も多いのではないでしょうか。

感想

漫画として面白い

ミームで知られたこの作品ですが、漫画として面白い!
ラーメンが好きな主人公は、ラーメン屋専門のコンサル会社に就職します。
社内のさまざまな案件によって、ラーメンやその経営に関わりつつ、話が続いていきます。

ビジネス思考のハゲ芹沢、天然の主人公のゆとり、などなど登場人物全員のキャラが立っています。

天然の主人公は芹沢の機嫌をそこねまくる, p43, らーめん才遊記 1巻, 久部 緑郎 ,河合 単, 石神秀幸, 2010

また、各話ごとにお話が完結しているので、読みやすく、サクッと読むことができます。コマ割りも読みやすく、イライラすることなく読むことができます。

ラーメンの知識として面白い

p199, らーめん才遊記 1巻, 久部 緑郎 ,河合 単, 石神秀幸, 2010

この漫画には、ラーメン評論家の石神秀幸先生が原作協力をしています。
石神秀幸先生は、1990年代の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で連続優勝をした経験があるラーメン評論家。
ラーメンの世界を知るのにも、信頼が置けます。

1話に1テーマくらいずつ、ラーメンのうんちく話が入り、ラーメンの歴史や、ラーメンの種類、ラーメンの作り方など、さまざまな知識を知ることができます。
「ラーメンの知識なんて真面目に勉強する気がなかったけど、楽しく漫画を読むと何となく知識がつく!」
とい感じで、楽しくラーメンの知識が身につきます。

2009年から2014年にかけて連載された作品なので、情報は古い部分もありますが、『らーめん再遊記』として2020年から再連載されているので、読み進めればラーメンの近代史がわかるはずです。

ビジネス系漫画として面白い

p125, らーめん才遊記 1巻, 久部 緑郎 ,河合 単, 石神秀幸, 2010

一般的にグルメ漫画の多くは、「いかに美味しい料理を作るか」で勝負します。
しかし本作では、コンサルティング会社のお話なので、「いかに売上を上げるか」が問題になることが多いのです。

美味しいラーメンを作るのに売上が悪かったりする顧客が現れ、店の雰囲気や、接客、マーケティングなど、さまざまな要素が重要であることを教えてくれるわけです。
ということで、ビジネス系の漫画が好きな人にも、おすすめの作品です。

問題点は、ラーメンを食べたくなること

この漫画を読んでいて、一番困ったのは、ラーメンを食べたくなること。
ラーメン屋を訪れるシーンや、ラーメンを作るシーンなど、とにかくラーメンが美味しそうに描かれています。
ラーメンのうんちくもたくさん出てくるため、全国のラーメン屋を食べ歩きたくなります。
大学生のときに読んでいたら、昼ごはんは全てラーメンになっていたかも。。。

私はもう30歳になっていて、ラーメンを食べ歩くような年ではないのに、この漫画を読んでラーメンを食べたくなってしまいました。
ダイエットしなければいけないのに・・・。

まとめ

『らーめん才遊記』は、ラーメン好きはもちろん、漫画好き、ビジネス系漫画好きにもおすすめの作品です。
twitterで回ってくるミーム画像だけで判断するには惜しい作品なので、ぜひ読んでみてください。

大山 悠二

31歳、独身。中学生の頃から主に現実逃避のために漫画を読んできた。詳しいジャンルは00年代の萌え系、異世界系など。

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