受験のマンガおすすめ | ためになる、から感動の物語まで

おすすめの受験マンガ

受験に関するマンガをまとめました。
「勉強や受験のためになる」系のマンガ、「受験の役には立たないけどいい話」の両方がありますが、「ためになるマンガ」を前半で紹介しています。

二月の勝者

中学受験のための学習塾の話。
中学受験の様子が裏側から生々しくわかります。
ドラマ化もした人気作です。

時々チラッと見える問題は、受検経験者なら懐かしい内容(高瀬志帆, 二月の勝者, 2017-2024, 1巻p17)


主人公は中堅の中学受験塾に就職した新人の講師。
その教室に、業界トップの合格実績を持つ別の塾から新しいトップが移動してきて、様々な改革を行っていきます。

中学受験という世界を学習塾の講師側から見る物語はとてもリアルで生々しく、現役の中学受験塾の代表も「8~9割はその通り」と認めています。*1

塾の名前も実在する会社を少し変えたものばかり。
「このカバンは・・・」「PHENIXってSAPIXでは」
学校名も類推できるものばかり。
受験経験がある人は色々な思い出とともに楽しめる作品です。
きっとこのバッグは青くて「N」のやつ・・・。後ろの塾の名前もなんだか見覚えがありますね。(高瀬志帆, 二月の勝者, 2017-2024, 1巻p22-23)

ドラゴン桜(2003-2007)

the 受験漫画。
2005年にはテレビドラマ化されドラマも大人気に。
その年の東大受験者数が目に見えて増えるという社会現象を引き起こしました。

日本の大学の最難関に入るのが何故か簡単に見えてくる、すごい説得力は今でも健在(三田紀房, ドラゴン桜 フルカラー版, 1巻p146)


うだつのあがらない弁護士が偏差値が低い高校の特進クラスの先生となり、東大を目指すお話です。
具体的な勉強のコツなどがふんだんに含まれていて、勉強の参考になります。
大学受験については当時から仕組みの変更こそありますが、勉強のコツなどでまだ学べることは多くあるでしょう。

これだけ多くの受検や勉強に関わる情報を含みながらも、面白くて読んでしまうのがすごい作品。
知った知識を試したくなりますので、学生時代に読んで高確率で良い影響を与える漫画と言えるでしょう。
受験漫画でも「受験生の親や昔の受検を振り返って読む漫画」が多い中、この本は「学生本人が読んで、おもしろくてためになる漫画」です。

ドラゴン桜 2(2018-2021)

大人気だった1作目の続編。
昨今の受検事情や子どもたちの風潮に対応した内容になっています。

今回は日東駒専相当の人たちに過激なことを言い始めた(三田紀房, ドラゴン桜, 2018-2021, 1巻p157)


物語は1作目の後日のお話。
主人公の弁護士が龍山高校を去ったあと、龍山高校の東大合格者がゼロになってしまったところから始まります。
しかし今回は、生徒が偏差値30ではなく、日東駒専レベルからはじまります。

2作目も楽しく読めるストーリーで、実践的でためになる内容です。
シンプルでハッキリとした物言いは2作目も健在。

ガクサン(2021-)

学習参考書がテーマの漫画。
高校受験~大学受験で、特に大学受験で参考になる要素が多く含まれています。
実際に出版されている参考書も登場するので、気になったら購入することができるのも素敵です。

学習参考書の知識だけではなく、勉強の仕方についても学べる、ためになる本(佐原実波, ガクサン, 2021, 1話p22)


主人公は参考書に強い出版社に入った26歳の中途社員。
そんな彼女はコミュ力底辺の参考書オタクになんとか食らいつきつつ、成長していきます。

ためになる情報が多いのと同時に、ストーリーも十分楽しめる内容でおすすめです。

ブルーピリオド(2017-)

アニメ化、舞台化、実写映画化までされた大人気作。

何となく退屈な生活を送っていた高校生の主人公が超難関の東京藝術大学を目指すお話。
それまで酒やタバコやと遊んでいた主人公が美術の世界で泥臭く頑張る姿が魅力的な漫画です。

美術について全くわからなくても楽しめるのがとてもすごいところ。
ほとんどの人が知らないような美大受験のことや、美術の知識も増やすことができます。
才能や努力について考えさせられる内容もあり、読者に頑張ろうという気持ちまで与えてくれます。

宇宙兄弟(2007-)

アニメ化、アニメ映画化、実写化までされた大人気作。
複数の賞を受賞し、累計部数は3100万部(2023年1月まで)を超えています。

主人公の弟は宇宙飛行士、主人公は一般企業の会社員をしていました。
しかし主人公は上司に頭突で会社を首になったあと、小さい頃の夢だった宇宙飛行士になるため選抜試験に挑みます。

この漫画の”受験”は”受検”でも、宇宙飛行士になるための試験です。
受検のお話はだいだい8巻くらいまでです。
高校受験や大学受験とは離れますが、将来の夢や何歳になっても挑戦することを思い出させてくれます。
何より超人気作なので、読んでみましょう。

ラブひな(1998-2001)

いまや議員になってしまった赤松健先生の人気作。
東大志望の浪人生が女子寮の管理人になるという夢のようなストーリーのラブコメディです。

受験の足しになるということではありませんが、2000年前後の大人気ラブコメ作品です。

ぴたテン(1999-2003)

中学受験を控えた小学6年生の元に天界から見習い天使が降りてきてドタバタするお話。
2002年にはアニメ化も果たした人気作です。

30代のオタクであれば、「デ・ジ・キャラットの人」で通じのではないでしょうか。最近再アニメ化もしてましたね。
とてもきれいで可愛らしい絵柄ながら、中学受験が絡む中で繰り広げられる少年少女の悩みがしっかりとしたストーリーで語られています。
「受験がわかる」というわけではないですが、小学生のとき特有の世界の小ささの中でそれぞれが精神的に成長していくような様子が描かれている作品です。

それにしても、2000年前後ではまだ中学受験は少数派でした。
その時期に中学受験が絡むお話を作るのは先進的でした。


*1 https://dot.asahi.com/articles/-/41856?page=1

大山 悠二

31歳、独身。中学生の頃から主に現実逃避のために漫画を読んできた。詳しいジャンルは00年代の萌え系、異世界系など。

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