『ダンジョン飯』の九井諒子先生、おすすめ作品紹介

大人気、アニメ版『ダンジョン飯』の原作者が九井諒子先生

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会,
第1話

アニメ版ダンジョン飯、とても良かったですね!
原作漫画を読んでから観た人も、十分楽しめたと思います。
個人的には、マルシルの受難が好きです。

ところで、ダンジョン飯は九井諒子先生の初の長編作品でしたが、ご存知でしたか?

九井諒子先生は、短編漫画で賞を取ったすごい人

九井諒子先生はもともと同人作家として活動していた方。
その後、2011年に『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』でデビュー。
2013年には『引き出しにテラリウム』で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、その後「このマンガがすごい!2014」(宝島社)で第7位を獲得しました。
当時は「短編漫画のオススメ漫画家といえば」、で必ず名前が挙がっていました。

そして2014年からは、初の長編連載作品である『ダンジョン飯』が始まります。
ダンジョン飯は「2016年度このマンガがすごい!」「THE BEST MANGA このマンガを読め!2016」「全国書店員が選んだおすすめコミック 2016」といった賞を受賞。
連載雑誌が『ビームコミックス』およびその後『ハルタ』という、少年ジャンプ等と比べると少しマイナーな雑誌だったため、「漫画好きが知っている漫画」という印象が強かったと記憶しています。

『ダンジョン飯』の原作は2023年末に出た14巻で完結しています。
九井諒子先生の今後の活躍が楽しみです!

九井諒子先生の作品を紹介!

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

九井諒子先生の最初の商業作品。
約10ページ~50ページほどの、長さがまちまちな短編作品が9つ(あとがきマンガを合わせると10作品)収録されています。
9つのうち、どの物語も面白く、商業1冊目とは思えない安定感が感じられます。

昔話風の作品から、SFまで幅広いジャンルの作品が読めて、退屈することがありません。
個人的には、昔話風の作品『代紺山の嫁探し』が好きです。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

2012年に発売、九井諒子先生の2冊目の短編集。
7つのお話が収録されています。
そのうちの一つが公式ページで試し読み可能なので、ぜひ読んでみてください。

1作目と同じく、幅広いジャンルの作品が多様な画風で描かれています。
1作目と比べて、よりオチが予想できないような作品が多い印象があります。

特に虚をつかれたのは、唐突に始まった空想育児漫画。

ひきだしにテラリウム

2013年に発売した短編集。
文化庁メディア芸術祭「マンガ部門」優秀賞を受賞し、『このマンガがすごい!2014』の「オトコ編」7位にランクイン。

33の短編マンガが収録されていて、1つの作品は数ページから長くても10ページ程度。
他の2冊の短編集と比べて、一話が短めの作品が多く週力されています。
一つ一つのお話は短いのですが、パンチがあり大満足!

WebメディアのMATOGROSSOでは、『ひきだしにテラリウム』の作品を一部公開しています。

ダンジョン飯のファンならば、ラクガキ本や冒険者バイブルもぜひ

そして、短編集を出した後、2014年には『ダンジョン飯』が連載開始です。

ダンジョン飯

アニメ版の1期では”to be continued”で終了していますが、原作のマンガは2023年末に完結済み。
アニメ勢で2期を待ち切れない人は、ぜひ原作を読んでみてください。

九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー

『ダンジョン飯』完結後の2024年1月に出たフルカラーの公式ファンブック。
設定画やミニマンガ、イラストなどが収録されています。
物語の設定についてもより深く知ることができるので、ダンジョン飯のファンならば幸せになれる一冊です。

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版

2021年に発売された『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』に著者の描き下ろし漫画・秘蔵設定資料を追加し、2024年2月に新たに発売された公式ファンブック。
細かい裏の設定や、作者の描き下ろしマンガまで収録されています。
雑誌のみに掲載されていたイラスト等も収録されているので、単行本派の方はより嬉しいかも。

大山 悠二

31歳、独身。中学生の頃から主に現実逃避のために漫画を読んできた。詳しいジャンルは00年代の萌え系、異世界系など。

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