笑って学べて、ちょっと泣ける。“ゆるバイオ系”漫画4選
ゆるくて深い、“バイオ系漫画”って知ってる?
私たちは毎日、たくさんのことを「知らないまま」生きています。
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風邪をひいたとき、体の中では何が起きているのか
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納豆がどうやって発酵しているのか
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「いただきます」に込められた意味
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ゾウの鼻がなぜ長いのか
…どれも知らなくても生きていける。でも、知ると世界の見え方が少し変わる。
そんな“知のスイッチ”をやさしく押してくれるのが、「ゆるバイオ系」漫画たちです。今回はその中から、笑って泣けて、ちょっと賢くなれる4作品をご紹介します。
Highlights
『もやしもん』

菌が見える青年の農大ライフ
もしも菌が“見えたら”、世界はどう映るんだろう?『もやしもん』は、菌が肉眼で見える主人公・沢木が、農業大学で過ごす日々を描いた物語。発酵、醸造、微生物などの知識が、かわいく擬人化された菌たちとともに自然に頭に入ってきます。
でも本作の魅力は菌だけじゃありません。クセ強めな仲間たちとの交流、ちょっぴり変わった青春。人間くさくて、あたたかい時間が流れています。
見えないものが、世界を動かしている。納豆、ヨーグルト、お酒、様々な発酵食品を作る微生物達の活躍に注目です!
2025年1月からアフタヌーンで『もやしもん+』も連載開始!2年生になった沢木達からも目が離せません!
『はたらく細胞』

あなたの体の中で、今日も命は戦っている
体の中で、あなたの知らない戦いが起きている。赤血球や白血球、T細胞やマクロファージたちが、今日も命がけで働いているんです。
『はたらく細胞』は、人体の細胞を擬人化した人気作。感染症や免疫の仕組み、風邪やインフルエンザの症状が、物語としてスッと入ってきます。
一見コミカルだけど、
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赤血球の健気な姿
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白血球の仲間への想い
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免疫細胞たちの葛藤と覚悟
…読んでいるうちに、細胞たちのドラマに泣かされることも。自分の体の中で、誰かが今日も戦ってくれている。そんなことを、ふと思い出す一冊です。
映画版もアクション満載でドタバタ感と体内人間ドラマが魅力!
キラーT細胞を演じた山本耕史さんの歌う「はたらくさいぼう」も話題になりました!
『
』
“いただきます”の意味を、知っていますか?
ハガレンの作者 荒川弘先生の『銀の匙Silver Spoon』は、都会育ちの主人公・八軒が、北海道の農業高校に進学し、酪農や畜産と向き合う青春漫画です。
牛や豚を育てる。命を奪い、解体し、食べる。そんな現実を、高校生が真正面から受け止めていく物語です。
「食べるって何だろう?」「命をいただくって、どういうこと?」
笑いながら読める日常の中に、ときおり心をギュッとつかまれる場面が差し込まれます。
“いただきます”の言葉に込められた意味が、この作品を読んだあとでは、きっと変わって感じられるはずです。
『天地創造デザイン部』
神さま、ムチャな注文多すぎです!
「ゾウの鼻をもっと長くしてくれ」
「飛ぶけど、鳴かない鳥がほしい」
「水中で目を開けられる哺乳類を作ってくれ」
そんな無茶ぶりに応えるのが、「天地創造社」のデザイナーたち。神に代わって生き物を“デザイン”する会社コメディです。
一見ゆるいギャグ漫画ですが、実在の生物の生態や進化の合理性。意外な「失敗作」たちの理由など、読めば読むほど動物の奥深さに気づかされる内容。
知的で笑えて、「あ、なるほど…!」と膝を打つ。そんな快感が詰まった一冊です。
世界は、知れば知るほど、やさしくなる
菌も、細胞も、動物も、食べものも。わたしたちの身の回りには、知らないことがたくさんあります。でも、その一つひとつに、物語があり、ドラマがあり、想いがある。
難しいことを、わかりやすく。つまらないと思っていた世界を、ちょっと好きにさせてくれる。そんな“ゆるバイオ系漫画”、あなたもこの機会に、1冊読んでみませんか?
【今回ご紹介した作品まとめ】
作品名 | 主なテーマ | 学べること | 雰囲気 |
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もやしもん | 微生物・発酵 | 菌・農業・食文化 | 青春×菌ギャグ |
はたらく細胞 | 人体・免疫 | 感染症・体の仕組み | 感動×コミカル |
銀の匙 | 酪農・食育 | 命と食・農業 | 青春×哲学 |
天地創造デザイン部 | 生物・進化 | 動物の生態・デザイン思考 | ギャグ×知識欲 |