笑って学べて、ちょっと泣ける。“ゆるバイオ系”漫画4選

ゆるくて深い、“バイオ系漫画”って知ってる?

私たちは毎日、たくさんのことを「知らないまま」生きています。

  • 風邪をひいたとき、体の中では何が起きているのか

  • 納豆がどうやって発酵しているのか

  • 「いただきます」に込められた意味

  • ゾウの鼻がなぜ長いのか

…どれも知らなくても生きていける。でも、知ると世界の見え方が少し変わる

そんな“知のスイッチ”をやさしく押してくれるのが、「ゆるバイオ系」漫画たちです。今回はその中から、笑って泣けて、ちょっと賢くなれる4作品をご紹介します。


Highlights

  1. 『もやしもん』
  2. 『はたらく細胞』
  3. 『銀の匙Silver Spoon』
  4. 『天地創造デザイン部』

『もやしもん』

[1]

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菌が見える青年の農大ライフ

もしも菌が“見えたら”、世界はどう映るんだろう?『もやしもん』は、菌が肉眼で見える主人公・沢木が、農業大学で過ごす日々を描いた物語。発酵、醸造、微生物などの知識が、かわいく擬人化された菌たちとともに自然に頭に入ってきます。

でも本作の魅力は菌だけじゃありません。クセ強めな仲間たちとの交流、ちょっぴり変わった青春。人間くさくて、あたたかい時間が流れています。

見えないものが、世界を動かしている。納豆、ヨーグルト、お酒、様々な発酵食品を作る微生物達の活躍に注目です!

2025年1月からアフタヌーンで『もやしもん+』も連載開始!2年生になった沢木達からも目が離せません!


『はたらく細胞』

[2]

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あなたの体の中で、今日も命は戦っている

体の中で、あなたの知らない戦いが起きている。赤血球や白血球、T細胞やマクロファージたちが、今日も命がけで働いているんです。

『はたらく細胞』は、人体の細胞を擬人化した人気作。感染症や免疫の仕組み、風邪やインフルエンザの症状が、物語としてスッと入ってきます。

一見コミカルだけど、

  • 赤血球の健気な姿

  • 白血球の仲間への想い

  • 免疫細胞たちの葛藤と覚悟

…読んでいるうちに、細胞たちのドラマに泣かされることも。自分の体の中で、誰かが今日も戦ってくれている。そんなことを、ふと思い出す一冊です。

映画版もアクション満載でドタバタ感と体内人間ドラマが魅力!

キラーT細胞を演じた山本耕史さんの歌う「はたらくさいぼう」も話題になりました!


銀の匙 Silver Spoon

[3]

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“いただきます”の意味を、知っていますか?

ハガレンの作者 荒川弘先生の『銀の匙Silver Spoon』は、都会育ちの主人公・八軒が、北海道の農業高校に進学し、酪農や畜産と向き合う青春漫画です。

牛や豚を育てる。命を奪い、解体し、食べる。そんな現実を、高校生が真正面から受け止めていく物語です。

「食べるって何だろう?」「命をいただくって、どういうこと?」

笑いながら読める日常の中に、ときおり心をギュッとつかまれる場面が差し込まれます。

“いただきます”の言葉に込められた意味が、この作品を読んだあとでは、きっと変わって感じられるはずです。


『天地創造デザイン部』

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神さま、ムチャな注文多すぎです!

「ゾウの鼻をもっと長くしてくれ」
「飛ぶけど、鳴かない鳥がほしい」
「水中で目を開けられる哺乳類を作ってくれ」

そんな無茶ぶりに応えるのが、「天地創造社」のデザイナーたち。神に代わって生き物を“デザイン”する会社コメディです。

一見ゆるいギャグ漫画ですが、実在の生物の生態や進化の合理性。意外な「失敗作」たちの理由など、読めば読むほど動物の奥深さに気づかされる内容

知的で笑えて、「あ、なるほど…!」と膝を打つ。そんな快感が詰まった一冊です。


世界は、知れば知るほど、やさしくなる

菌も、細胞も、動物も、食べものも。わたしたちの身の回りには、知らないことがたくさんあります。でも、その一つひとつに、物語があり、ドラマがあり、想いがある。

難しいことを、わかりやすく。つまらないと思っていた世界を、ちょっと好きにさせてくれる。そんな“ゆるバイオ系漫画”、あなたもこの機会に、1冊読んでみませんか?


【今回ご紹介した作品まとめ】

作品名 主なテーマ 学べること 雰囲気
もやしもん 微生物・発酵 菌・農業・食文化 青春×菌ギャグ
はたらく細胞 人体・免疫 感染症・体の仕組み 感動×コミカル
銀の匙 酪農・食育 命と食・農業 青春×哲学
天地創造デザイン部 生物・進化 動物の生態・デザイン思考 ギャグ×知識欲
[1]石川雅之、『もやしもん』、講談社、イブニング/モーニングtwo
[2]清水茜、『はたらく細胞』、講談社、シリウスKC
[3]荒川弘、『銀の匙 Silver Spoon』、小学館、少年サンデーコミックス
[4]蛇蔵/鈴木ツタ(原作)・たら子(作画)、『天地創造デザイン部』、講談社、モーニングKC
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まよまよ

新潟出身の漫画中毒めがね。コアでニッチな漫画が割と好き。猫と暮らす。

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