SF漫画のおすすめ漫画 宇宙や科学や未来を題材にした名作まとめ

漫画の世界で長く途切れずに親しまれてきたSFというジャンルには、たくさんの素敵な作品が眠っています。
そんな人気ジャンルの中でも、おすすめなSF漫画を紹介します。

望郷太郎

家族の中で主人公だけが冬眠カプセルから生還してしまう(山田 芳裕, 望郷太郎, 2019, 1巻, p10)

複数の賞を受賞しアニメ化もされた「へうげもの」の山田 芳裕先生の作品。
ポストアポカリプスを題材にしているが、渋い大人向けの内容となっています。
元サラリーマンの主人公が不自由や困難を感じながらも、荒廃した世界でたくましく生き延びる様はこちらも勇気づけられます。
過酷さと、達成感と、元文明人としての優位性がちょうどよいバランスで描かれていて、すごい勢いで読み進められます。
舞台は地球。イラクから日本まで何とか帰ろうとする。知っている国名がそのままマンガで登場する。(山田 芳裕, 望郷太郎, 2019, 1巻, p34)

AIの遺電子

ヒューマノイドが普通に存在する時代のお話。主人公はヒューマノイドのお医者さん。(山田胡瓜, AIの遺電子, 2016,1巻,p17)

2023年にアニメ化もされた人気漫画。
物語の舞台は、発達したAIが搭載されたヒューマノイドやロボットが当たり前になった近未来。
人間とヒューマノイドとの関係性から生じる事件などが描かれています。
漫画『AIの遺電子』は、一話〜二話で解決する話が集まって構成されていて、少しの時間でも読みやすいのがうれしい。
しかし、一つ一つの話が考えさせられるような内容であり、かつ50年後に本当に起こりうるのではないかというようなリアリティを感じさせます。

Dr.STONE

科学知識を味方にいたゼロからの再出発は最高にテンションがあがる!(稲垣理一郎, Boichi, Dr.STONE, 2017, 1巻, p57-58)

2017年~2022年まで少年ジャンプで連載された作品で、近年で一番流行ったSF漫画ではないだろうか(SFの定義にもよるけど)。
少年ジャンプらしい熱量、魅力的なキャラクター、物語のスケールの大きさ、科学という面白く目新しいテーマ。
素敵な漫画の条件を満たしています。
子供時代に読んでいたら、科学にもっと興味を持てたかもなぁ、と思います。

プラネテス

宇宙がより身近な時代。未来を描いたSF作品だが、とてもリアルに感じられる。(幸村 誠, プラネテス, 2001, 1巻, p10)

スペースデブリ回収業者が主人公の宇宙を舞台にした作品。
1999年から2004年まで連載され、アニメ化もされ、原作およびアニメ化作品どちらも賞を受賞した。
世界の描き方がとても上手で、本当に近い未来にこうなるのではないか、と感じてしまう内容になっています。

性別「モナリザ」の君へ。/span>

2018年から2021年まで連載された作品。
「人が性別が無い状態で生まれて、12歳ほどで男女どちらかになる」という世界のお話。
主人公が男女への変化が遅れた中での男女の幼馴染二人との恋模様が描かれます。

PLUTO

ロボットが生活に溶け込んでいる時代のお話。『鉄腕アトム』からの登場キャラクターも多いため、先に読んでいると更に楽しめる。(浦沢直樹, PLUTO, 2004, 1巻, p27))

手塚治虫先生の『鉄腕アトム』のアトムはその作中では2003年4月7日に誕生したことになっています。
現実世界の2003年を迎えるにあたり、アトム生誕記念の一環として、第55話「地上最大のロボット」を原作としてリメイクされた作品。
原作をリスペクトしながらも、浦沢直樹先生の世界で描き直されており、どんどん読み進められます。

少女終末旅行

のんびりした雰囲気でゆったり読める作品でもありますが、それだけでは終わらないのがこのマンガです。(つくみず, 少女終末旅行, 2014, 1巻, p3)

タイトルの通り、少女二人が終末の世界を旅していく物語。
日常系の漫画のような可愛らしいキャラクターと、ゆるいタッチながら、独特の寂しい雰囲気が漂っている。
完結済みの全6巻で、ちょうど良い長さで中だるみもなし。
アニメ化もされていて、とても良かったです。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

『おやすみプンプン』『ソラニン』の浅野 いにお先生が送るUFOが登場するマンガ。SFと一言で言っていいのだろうか?
終末を感じさせる世界と女子高生たちの日常というギャップに、浅野いにお先生の世界観が光ります。

GANTZ

実写化もされた大人気作品。
ハラハラする戦闘と多くの謎、そして広大な世界観と、ガンガン読み進められる要素が詰まった名作。
当時まだ使用が少なかったIT技術を駆使してのマンガ作成方法も話題になりました。

GANTZが好きな人がこちらの記事でGANTZと登場する武器を語っているので見てみてください。

彼方のアストラ

少年ジャンプ+に掲載された作品で、良い意味で少年ジャンプらしい。
少年少女たちがそれぞれの悩みを抱えながらも、心を開き、助け合い、窮地に挑んでいく。
ストーリーも最後まで練られており、読んだ後に満足した気持ちになれる。

人形の国

荒野を歩く人形化した人間たちは独特の世界観を醸し出しています。雰囲気最高!(弐瓶勉, 人形の国, 2017, 1巻, p12)

2017年~2021年に連載された作品で、『BLAME!』や『シドニアの騎士』で有名な弐瓶勉先生の作品。
白が印象的な特徴のある画風が独特の静かな雰囲気を感じさせます。

寄生獣

みんな大好き、ミギー。1ページ見ただけで吸い寄せられる世界観が感じられますね。名作。(岩明均, 寄生獣, 1990, 1巻, p40)

認知度がとても高い、SF漫画の代表格の一つ。
1990年から1995年に連載された作品だが、今日読んでも色褪せず面白い。
SFにありがちな派手な展開やスケールのデカさではなく、しっかりストーリーに芯が通っているような、名作だと言われている理由がよく分かる作品です。

AKIRA

「このデコ助野郎!」
のセリフでおなじのAKIRAの漫画版。
マンガの連載は1982年~1990年で、1988年にアニメ映画化されています。
アニメ版が有名ですが、漫画版も複数の賞を受賞しています。
漫画の作者、大友克洋先生がそのままアニメ版の監督をしているため、どちらから入っても違和感なく楽しむことができますよ。

攻殻機動隊

セリフが多く、欄外まで説明があることも。ただ、内容が濃く、背景がどれだけ考えて作られているのかワクワクしてしまう。味わいつつ読み進めたい。(士郎正宗, 攻殻機動隊, 1巻, p20)

日本のSFアニメのレジェンド、攻殻機動隊の漫画。
もちろんアニメよりも漫画版が先。
設定が細かく、研ぎ澄まされているので、読んでいてとても納得感があります。
1995年の映画版のように何も考えずに見ているだけで楽しい、というよりも、設定を噛み締めながらニヤニヤしながら読むイメージ。
SF好きであればぜひ読んでおきたい。

大山 悠二

31歳、独身。中学生の頃から主に現実逃避のために漫画を読んできた。詳しいジャンルは00年代の萌え系、異世界系など。

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