『はんなりギロリの頼子さん』(30過ぎオタクのおすすめマンガ紹介)

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目つきが怖いけど何だかんだ優しい京都人のお姉さんが、”よそさん”の人を助けてあげるお話。
一話完結なので、少し空いた時間にサクッと読めます。
京都の地元あるあるや、雑学が毎話テーマになっているので、読んでいると京都に行きたくなりますよ。
すでに完結済みで、関西では実写ドラマにもなりました。

バツイチのアラサーのタバコ屋店番という設定だが、かわいい

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主人公の頼子さんは結構面倒な背景のキャラクターです。
男性向けの漫画、というわけではないのですが、完全に女性向けの作品というわけではありません。
さまざまな読者がいる中で、バツイチのアラサーのタバコ屋店番、という肩書から可愛くて好感度が高いキャラクターを描くのは難しいと思います。
でも、頼子さんかわいい。
とても魅力的なキャラクターに仕上がっています。

京都雑学が結構マニアック

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京都の雑学を見ていくだけでもとても楽しめる漫画です。
本当の舞妓さんの見分け方、通りの名前の覚え歌、隠れた観光スポットなどなど。
作者のあさのゆきこ先生は京都市出身で、まさにその知識を総動員の、生の京都人の情報が詰まっています。

いけずな京都人が学べる

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京都人というと、いじわるで陰湿で独特な言い回しの嫌味を言うというイメージがありますが、多分本当にいるんでしょうね。
物語の中では度々そのようなキャラクターが出てきます。
すごいですね。こういう人がいるんですね。
動物園感覚ですが、でぜひ一度会ってみたいです。

数ある地域あるある漫画の中でも随一

「地域あるある漫画」は一時期結構出版されました。
その地域だけ異世界転生されたり、100倍誇張して書かれたり・・・。

この漫画は、その点かなり良心的に本当のこと(多分)を描かれているにも関わらず、面白い!
本当のことが描かれていると、なんだか親近感が湧きますし、訪れてみたくなります。
地域ネタ漫画、今後もこういうものが増えて欲しいと思います。


[1]あさのゆきこ, はんなりギロリの頼子さん 1巻, 2016, 表紙
[2]あさのゆきこ, はんなりギロリの頼子さん 1巻, 2016, p16
[3]あさのゆきこ, はんなりギロリの頼子さん 1巻, 2016, p48
[4]あさのゆきこ, はんなりギロリの頼子さん 1巻, 2016, p153

大山 悠二

31歳、独身。中学生の頃から主に現実逃避のために漫画を読んできた。詳しいジャンルは00年代の萌え系、異世界系など。

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