『ありす、宇宙までも』 祝!マンガ大賞2025 受賞作品の魅力を深掘り!

「マンガ大賞2025」大賞は売野機子先生の『ありす、宇宙までも』に決定!

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書店員を中心とした漫画好きによる「マンガ大賞2025」の結果が3月27日に発表され、売野機子先生の『ありす、宇宙までも』(小学館)が大賞に輝きました。

当記事ではマンガ大賞でのポイントを紹介しつつ大賞作品の魅力を深掘りします。


Highlights

  1. マンガ大賞概要と作品についてのコメント
  2. 『ありす、宇宙までも』作品概要
  3. 作品の魅力深掘り

「マンガ大賞」は、書店員を中心とした漫画好きの有志による「マンガ大賞実行委員会」が主催する漫画賞です。2025年度で18年目を迎えました。選考対象は、前年の1月1日から12月31日に出版された単行本で、最大巻数が8巻までの作品です。(電子書籍の場合は、最大巻数が8巻相当までの作品)過去にマンガ大賞を受賞した作品は除かれます。

選考委員からのコメント

選考委員からは、「宇宙を目指す少女のひたむきな姿に心を打たれた」「困難に立ち向かう姿が勇気を与えてくれる」「繊細な心理描写と美しい背景描写が素晴らしい」など、絶賛の声が寄せられました。

作者・売野機子先生のコメント

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売野機先生は、受賞に際し、「この作品を通して、夢を追いかけることの大切さや、困難に立ち向かう勇気を伝えたかった。読者の皆様に感謝します」とコメントしました。


作品概要
『ありす、宇宙までも』は、日本人初の女性宇宙飛行士を目指す少女・朝日田ありすの成長を描いた物語です。

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容姿端麗でスポーツ万能な主人公のありすですが、言葉が拙く、日々の授業にもついていけないという悩みを抱えています。ありすは幼いうちに両親を亡くしたことで、日本語英語共に中途半端になってしまう「セミリンガル」であると同級生の犬星くんに指摘されます。

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そんなありすと孤高の天才・犬星くんが出会ったことで、運命が大きく動き出し、ありすは宇宙への憧れから宇宙飛行士を目指します。

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『ありす、宇宙までも』作品の魅力を深掘り

 

この作品の魅力は何と言ってもそれぞれのキャラクターの個性とありすの成長です!

ありすを支える犬星くんは一見意地悪な印象を持つ方もいるかもしれません。

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しかし、より高い目標に向かう姿勢が真面目すぎることで周りとは若干馴染めずにいるだけで、芯の部分は優しさに溢れていることが読み進める中で感じ取れます。

[7]このノートが作品タイトルに重なっていくんだと、今後の展開が期待されます。
犬星くんの確信のある言葉ひとつひとつがありすを励まし、夢への後押しをしていきます。

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ありす自身も亡き両親との大切な思い出から、宇宙への憧れを抱き、宇宙飛行士を目指し始めます。

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ありすの真っ直ぐな姿勢に犬星くんとのタッグで相乗効果が生まれ、宇宙飛行士という夢へのロードマップを1歩ずつ歩んでいきます。

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その第一歩となるのが「宇宙飛行士選抜試験ワークショップ」!

ありすと同じように宇宙飛行士を目指すライバルたちとの交流も目が離せません。

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作者の売野先生は受賞のインタビューの中で実際にJAXA職員の方やOBの方へも取材を行い、リアルに再現がされ、ありすを応援しながらどんどん先を読み進めたくなる。そんな作品となっています。

皆さんも是非ありすと犬星くんのパワフルなタッグの活躍を楽しんでみてください。


[1-2]売野機子先生書き下ろしイラスト、マンガ大賞2025授賞式の様子

[3-11]売野機子、『ありす、宇宙までも』 、小学館、(ビッグコミックス)

 

まよまよ

新潟出身の漫画中毒めがね。コアでニッチな漫画が割と好き。猫と暮らす。

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